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2つの"デザイン"の仕事
ナイキのデザイン職は幅が広く、部署によって仕事内容も異なります。今回はそんなナイキのデザイン職で奮闘する2名のスタッフにデザイン職のリアルを尋ねました。デザインの仕事の面白さや難しさ、またナイキならではのこだわりを伝えたいと思います。
それぞれの"デザイン"という仕事
まずはお二人の仕事について教えて下さい。
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北沢
私はオフィスデザインセンターという部署に所属し、オフィスのレイアウトを手掛けています。お客様のニーズに応えるために、単にオフィス家具をレイアウトするだけではなく、内装を含めたオフィス空間全体を提案したりします。オフィスプランニングの作成からお客様へのプレゼンテーション、時には内装工事の立ち会いまで仕事内容は多岐にわたりますね。
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高本
僕は企画・デザイン室という部署に所属しています。仕事はデスクやチェア、テーブルなどの企画・開発。ゼロから作り上げていくこともあれば、使いやすいようにリメイクしたり、サイズやアイテムの追加をすることもあります。トレンドを見極めながら考えていったり、アイディアを得るために家電や車を見に行ったりもしますよ。
2つのデザイン職、その相違点とは?
今お伺いしたお話だけでも仕事内容が全く異なりますね。他にも相違点はあるのでしょうか。
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北沢
一言で言うと、一番の違いは"モノ"と"空間"かな。
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高本
確かにそうだよね!あと、打ち合わせ先も違う。北沢の仕事は、お客様や営業とのやり取りが多い。それに、施工管理の 業者さんとか…。僕の仕事はものづくりなので、滋賀工場とのやり取りが多くなりますね。実際に製品化できるのかとか、必要であれば工場に行って打ち合わせすることもありますよ!
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北沢
そう言った意味では、仕事の進め方からして全く別の仕事と考えてもいいんじゃないかな。
成長エピソード
同じデザインの仕事と言ってもここまで違うんですね。
では、今度は2人が仕事で成長した瞬間を聞きたいと思います。
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北沢
私が一番成長したなと思った仕事は、2011年に全面的に任された大規模な引越しの案件です。オフィス家具には他社の商品も 混ざっていました。それらを1つ1つ調べ、レイアウトを組んだんです。最初は「本当に大丈夫か」って、ずいぶん心配されて いたと思います。問い合わせは毎日のように入ってきましたし、レイアウト変更もしばしば。今思えばキャパを超えてたな、と感じますし、多くの方々に迷惑をかけましたね。ですが、それでも一生懸命に資料を作り、打ち合わせを繰り返しながら前に進めていきました。自分ひとりで出来ることも限られているので周囲のスタッフの協力を得ながら、スタッフみんなで乗り越えました。大変でしたよ。ですがその分得るものも多く、何よりも「もしまた引越しすることがあれば、北沢さんを指名するからね。」と言ってくれたお客様の一言が最高に嬉しかったですね。
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高本
僕が成長したと思った瞬間は今でも忘れません。大学卒業後、入社してすぐなんです。上司からいきなりデスクの一部を任されて・・・何も知らずに大学で学んだデザインの知識を活かして作りました。しかし上司からの一言は「使えないで・・・」って。正直何が悪かったのか分かりませんでした。しかし、こう教えていただきました。「企業のデザインと大学のデザインは違う。企業のデザインは売れるデザインじゃないといけない」と。いきなり衝撃を受けましたね。デザインに対する考え方、そしてものづくりに対する考え方が変わった瞬間でした。今は仕事の数をこなすこと、そして日々の仕事の中でしっかりと学ぶことを意識して仕事に取り組んでいます。
それぞれのこだわり
仕事の中で成長してきたお二人ですが、仕事に対する、そしてデザインに対するこだわりを教えてください。
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北沢
どんな時も「分かりやすく」を意識しています。私はお客様とのやり取りの中で、提案書や資料を出すことが多くあります。お客様にきちんと伝わるよう、"分かりやすく、見やすく"を常に心がけて仕事に取り組み、たとえデザイナーが説明しなくても分かるよう表現を工夫をするなど、お客様の視点に立って考えるようにしています。そこがデザインという仕事へのこだわりですね。
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高本
いつもデザインを考える時には、現状のデザイン・トレンドのデザイン・大幅に変えたデザインと3パターンを用意し、チームで議論するようにしていますね。僕のこだわりは "ちょっと"を付け加えるということ。もちろん万人にうけるデザイン、売れるデザインを考えることが重要です。しかし、今あるものをより高機能に、より使いやすく、より良いものにするために、"ちょっと"した工夫をいつも考えています。
夢に向かって
仕事への一生懸命さが伝わってきます。そして、何よりも誇りを持って仕事と向き合っている様子が感じ取れます。
そんなお二人の今後の夢、目指す未来を教えてください。
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北沢
私は「やさしい人になる」という夢を持っているんです。私の考えるやさしい人は、気遣いができる人。お客様に対しても、営業に対しても、気遣いが出来る人になれるよう頑張っています。
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高本
僕は、ナイキを良い会社にしたい!いつもそう思っています。お客様から「ナイキのものも、ナイキの人も良いね」と言われるような良い会社にしたい。そのためにも、世の中にナイキの商品を広げていくことが夢ですね。
編集後記
力強いメッセージを伝えてくださった高本さんと北沢さん。今回の取材はそんなお二人のナイキに対する、そしてデザインに対する想いが伝わる取材でした。取材をしていて3つのキーワードが頭の中に出てきました。1つ目はコミュニケーション。ナイキのデザインの仕事のベースにあるものはお客様や社内のスタッフ、協力会社等のコミュニケーション。それなくして形にはならないということ。
2つ目はこだわり。デザインに対するこだわりを持ち続けることは自分自身の仕事の軸になるということ。
そして3つ目は学び続ける姿勢。大学で学んだことを活かすことはもちろん、日々の仕事や生活の中でアンテナを張り、考え続けること。
この3つがナイキでデザインを追及する上で大切なことだと、話を聞いていて感じました。だからこそ、笑い声の絶えない取材だったなと、話の行間から学びの多い取材だったなと思います。社会に新たな形を生み出す仕事。美しさと泥臭さを併せ持った仕事だからこそのやりがいや成長があるのではないでしょうか。