● デスクなどの引き出し付家具は、引き出しが飛び出して倒れる ことがある。● 水槽などは中の水が大きく揺れ、転倒しやすくなる。● 吊り下げ式の照明などは大きく揺れて落下する可能性がある。● 家具類や電化製品の転倒・落下・移動による火災が発生する ことがある。● 高層階では、下層階に比べ揺れが大きくなる傾向があり、 17.1 %12.8 %10.2 %13.3 %26.9 %9.1 %5.8 %4.6 %家具類の転倒・落下に加え、「移動」が発生する。● キャスター付きの家具類はとくに移動しやすい。 (ワゴン、コピー機など)● 家具の移動により、はさまれる、ぶつかることによる負傷や 通路をふさぐなどの避難障害が生じる可能性がある。全体でゆらゆら揺れる中高層超高層オフィスにおける家具類の転倒・落下・移動防止対策は、地震が発生した場合に職場で働く人々や訪れた人々の負傷を防ぎ、ビジネスに与えるインパクト(影響)を最小化することができます。また、「人命の安全確保」 と 「二次被害の防止」 に加え、重要なデータや 書類などの経営資源を守り、事業継続を図る上でも大切な対策です。11階以上 (N=105)6〜10階 (N=197)3〜5階 (N=484)1又は2階 (N=646)10地域によっても必要な災害対策は異なります。オフィス所在地の市町村や都道府県などの防災ポータルサイトを確認してみましょう。※ 「移動」とは、家具類が転倒せずに 概ね60cm動いた場合をいいます。転倒・落下移動3020040(%)参考: 東京消防庁 「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」④ 高い建物の高層階が被害を受けやすい特徴があります。 (建物や地域によって異なる。)上に行くほど激しく揺れる参考:東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」被害傾向に対して対策を行うことが、 「人命の安全確保」 と「二次被害の防止」 につながります。ワンポイントチェック!06長周期地震動が発生すると、建物の室内(概ね10階以上)では、以下のような危険性が考えられます。階層の高さと家具類の転倒・落下・移動の危険性東日本大震災後に行われたアンケート調査では、都内の中高層オフィスビルの20%で家具類の転倒・落下・移動が発生したという結果になりました。これらは高層階で多く発生しており、特に長周期 地震動によるものと考えられる家具類の移動は、階層が高くなるほど多く発生している傾向が確認されています。■ 都内における階層別の家具類転倒・落下・移動発生割合【長周期地震動の特徴】① 海の波のように遠くまで伝わります。② 地震動が終息したあとも、建物が数分に渡って揺れることがあります。③ 東海・東南海・南海地震などのM8クラスの地震が起こると、都内の 50階ビルでは片振幅2mに達する揺れが10分以上継続する可能性が あります。長周期地震動による危険性の高まり!!
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