ナイキ高齢者福祉施設用家具カタログvol.7
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心身に癒しを生む音楽や美術を取り入れた環境づくりのご提案を。クラシック音楽など、耳に心地よい音楽は心身をリラックスさせます。このような音楽の持つ効果をさらに一歩進め、癒しを目的とした「ヒーリングミュージック」も登場しています。また、絵画やアート作品を飾ることは、たんなる美術鑑賞やインテリア性を高めるだけでなく、どこにどんな作品を飾るかによって心理面に働きかけることもできる要素のひとつです。音楽・美術についてやさしい光のスタンドや、食事を美味しそうに見せる白熱灯など照明も使い方ひとつでより効果的に。一般に照明には、本を読む、作業をするといった目的に応じた照度が必要ですが、装飾性や雰囲気づくりを楽しむための照明も、空間の心地良さを高める要素として大切です。蛍光灯より白熱灯のほうが目に優しく、落ち着きとやすらぎを与えてくれます。また、白熱灯は食材を美味しく見せる効果があり、食事室や休憩室には白熱灯(蛍光灯なら電球色)を採用されるところが多いようです。照明について主な香りの効果気分をリフレッシュする…レモンなどの柑橘系、ペパーミントなど集中力を高める……………ローズマリー、ベルガモットなど気分を落ち着かせる………ラベンダー、カモミールなど寝つきをよくする…………ラベンダー、スイートマジョラムなど心身をリラックスさせる「アロマテラピー」の効果を取り入れた提案が注目されています。花や木などの芳香成分(精油)やお香などの香りを生活空間に取り入れ、心身をリラックスさせたりリフレッシュさせることを「アロマテラピー(芳香療法)」といいます。香りの種類によって、気分を落ち着かせる香りやスッキリする香りなどそれぞれ効果が異なるので、目的に応じた香りを選びます。香りについて美しい緑や花々も、高齢者の目をなごませてくれます。緑色の波長には脳の興奮を鎮める効果があります。私たちが山や公園の緑を見ると気分が落ち着くのは、こうした効果の表れです。高齢者は加齢とともに緑色を感じにくくなるので、ふだんから緑を積極的に見ることで、視覚能力の低下防止にも役立ちます。また近年は、園芸活動いわゆるガーデニングを作業療法のひとつとして取り入れることも、注目されています。植栽について高齢者福祉施設ご提案のポイント211

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